父子相伝、宮原です。
もう12月!!あっという間に年末。本当に早い。
30過ぎてから異常に年の早さを感じます。
そして、今日はまた特別な日なんですよねー。
色々忘れられない日はあるんですが、自分にとって現実に起きた初めての衝撃だったから余計なのかもですね。
僕が19の頃だったので、もう24年経ちました。
ガキだったからその前後はふわふわしてた気がします。現実でなくて、現実であるよーな。元々同じ家で暮らしたのもそんなになかったから、リアルさがなかったんですよね。
悲しいとか怖いとかの初めてを沢山経験させてもらったなー。意外とその時の空気や状況は、写真の如く頭にこびりついてます。
でも、ガキでよかった。
今は多分もっと考えてしまったと思います。あの時あの経験が出来てるから、今をポジティブにもっていけてる。
悲しさとおなじぐらい、人の汚さとかも見ましたしね。今なら笑えますが(笑)
別れって沢山あるけど、2度と戻らないってなかなかないんですよ。男女間でも友達でも、2度とはいっても物理的にそーなることはなかなかない。
でも唯一、いなくなってしまったらどうしようもないんですよ。
だからもう二度と会わないって言ってる人がいても、冷静に、いや生きてるうちは会えるから、って思ってしまいます(笑)会いたくても会いたくなくても、この地上にいる限り、可能性はあるんです。
じゃあ、いなくなった人たちは会えない?
そんなことはないですよね。今はテレビだってなんだって、記録に残せちゃいます。素晴らしいこと。
でもね、僕は二人の大事な家族は先に違うステージにいってるのですが、全然色褪せないんですよー。びっくりするぐらい。
親父は24年、ばあちゃんは10年かな?一切色褪せてないです。親父なんて人生の半分以上前なのに、いつでもあの頃のまま。声も下手すりゃ匂いも。
写真は確かに飾ってはいますが、写真なんて毎日見てるわけではないですよ。でも側にいるとだけはいつも思ってます。
側にいて呆れてるなーと(笑)
要するに、ものがなかったからこそ、深く自分のなかに刻み込んでるし、逆に思い出すんですよね。思い出さないと存在が薄れてしまう気がして。
だから、むしろ年々存在感が上がってます(笑)そして、いい加減にもうちょいしっかりしろって思ってるんでしょうねー。
僕は弱い人間なのを理解しているので、二人の力が無かったらもっともっとダメだったと思います。それを見捨てず今も側で支えてくれてると思えるから、頑張れます。
24年前は役者になるなんて全く想像してませんでしたが、役者になってしまいました。
そして、幸か不幸か色々な経験をした分だけ、プラスになってしまう職業です。
あの頃悲しかったことが、役者だとそれを芝居に使えるんですよ。
逆に言うと、使わなきゃいけなくなるんです。
きっとそれもこれも、親父たちが教えてくれたんだと思います。
目の前にいなくなって24年経ちましたが、日々感謝です。
ガキの頃は自分の特異な環境が嫌で嫌で仕方なかった。こんな親他にいない。どうしてもっと普通な家族でないんだろうと。仲悪いとかではないのに、同じ食卓で飯を食ったことが片手であったかぐらい。変人家族。
でも役者になってから、その変人家族であったことが本当に活きるんですよ。みんなこんな頭おかしい家族いないですもん(笑)
だから昔は本当に思えなかったけど、いまは心の底から思えます。
あなたの子供に産まれて良かったって
あなた以外の親はありえません
不器用で、照れ屋で、変なところは気を遣い。何だか写真見ると顔も似てきている気がします(笑)やっぱり親子なんだな(笑)
歳は近くなってきましたが、まだまだあの頃と変わらないものばかりです。
でも、こんな僕にも素晴らしい仲間や先輩たちがいます。
そこだけは僕の自慢なので、自慢に思って下さい(笑)
これからも、僕の後ろでみんなを見守ってくださいね(笑)
よし、頑張ろう!!